今年度も残り数か月…。
今年度の振り返りや来年度の生活を考える時期になってきましたね。
今年度、教員採用試験に落ちたけど教員として働きたい人。
来年度は常勤講師として学校で働こうかなと考えているのでは?
私自身は大学卒業後、常勤講師として教員1年目の1歩を踏み出しました。
しかし、待っていたのは…!?
大学生だけではなく、民間企業勤めから教員になりたい人や、専業主婦から教員になりたい人など、常勤講師として教員1年目の1歩を踏み出そうとしている人。
都道府県によっても違いますが、来年度の講師登録が始まっていたり、もうすぐ始まるころではないでしょうか。
私立高校の常勤講師の募集も高校のHPや求人サイトに掲載されています。
この記事では来年度、常勤講師として教員1年目の1歩を踏み出そうとしている人向けに常勤講師として働くための方法や気を付けるべきことを私自身の体験談と共にまとめました。
常勤講師として働く方法とは?
教員1年目の人が常勤講師として働く方法は、講師登録をして学校からの電話を待つ・学校のHPや求人サイトで求人を見つける・大学の先生から話をもらうなどです。
公立の学校で働きたい場合は働きたい自治体で講師登録をし、校長先生や教頭先生からの電話を待つ方法が一般的です。
各自治体のHPに常勤講師の登録方法が掲載されています。
自治体によって、講師登録開始時期や登録方法(用紙に書いて持参や郵送、ネット出願など)、登録条件が様々なのでよく確認してください!
私が大学4年生の時、とある自治体に講師登録をしようとしたところ、その自治体に住んでいる人が条件と書かれていて、びっくりした記憶があります。
問い合わせずに、その自治体での講師登録はやめたので詳しくは分かりませんが…。
私の記憶では小論文のようなものを書いて提出という自治体もありました。
「講師登録を〇月までにしてほしい」と記載している自治体もあるため、講師登録を確実にするためには、早めに働きたい自治体の登録方法を確認することが大切です!
登録が完了したら、ひたすら電話を待ちます…。
2月、遅いと3月にかかってくる電話。
どのくらい常勤講師の枠があるか、どの学校で常勤講師の枠があるかは何も発表されないので、不安になるかと思います。
何人の人が常勤講師に登録しているかも分かりませんし、誰に電話するのかをどうやって決めているのかも分かりません。
自治体によっては講師登録人数を公表しているところもあります。
教員経験9年(休んでいた期間を除く)の私が分かるのは、現在常勤講師をしている人から優先的に選ばれるということだけです。
電話がかかってきた後、公立の場合は校長先生との面談があります。
でも、電話がかかってきた時点であなたがOKすれば、ほぼ常勤講師として働くことが決まったと言ってもいいでしょう。
私立の学校で働きたい場合は学校ごとのHPに常勤講師の募集案内が掲載されている場合があります。
(私立の場合は常勤講師だけではなく、まだまだ専任(正規教員)の募集もあるかも。)
また、教員専門の求人サイトや様々な企業の求人が掲載されている求人サイトにも私立の学校の常勤講師の求人が掲載されいます。
このように1つの教科に特化した求人サイトもあります。
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3TLN3C+G3ASDU+59R4+5YZ75)
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3TLN3C+G3ASDU+59R4+5YRHE)
私立の学校の求人は常勤講師でも早い時期からHPや求人サイトにアップされているため、早々にチェックすることが大切です!
私立の場合は、模擬授業や筆記試験、面接といった試験があることが多いよう。
自分の母校が私立なら直接、来年度の常勤講師を募集しているのか、するのか聞いてみてもいいかもしれません。
母校の先生と何かと連絡を取り合う中であれば、その先生から話がある場合も。
また、在学中の大学の先生から常勤講師の話をもらう場合もあります。
私はこれでした。
大学の先生の知り合いの公立学校の校長先生が常勤講師を探しているということで、12月にお話をいただきました。
講師登録をちょうどしようと思っていた頃だったので、結局、講師登録はしなかったです。
お話をいただいたときはすごく嬉しく、即決した私。
しかも12月という早い時期!
引っ越しの手配も早いうちから進めることができ、ありがたかったです。
これで教員として働くことができる…と、ウキウキわくわく♪
しかし、これが間違いでした。
(ちなみに年度末の引っ越しは激混みなので、希望の日に引っ越しできなかったり破格の値がつくこともあるので早めに動いた方がいいです!)
(私は同じ都道府県内で20万円以上かかったことがあります(しかも常勤→教諭の時だったので補助金も出ず…泣きそうになりました)。)
(4月1日勤務なのに4月3日にしか引っ越せず、高速道路片道2時間かけて通勤したことも…。)
(引っ越せないからホテルに数日泊まる先生もいたり、引っ越しは早めに動いた方が吉!)
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その学校で教員デビューして大丈夫?
教員1年目の人が教員として働く時に気を付けてほしいことは、ちゃんと教科のことを指導してくれる先生が勤める予定の学校にいるかということです。
常勤講師として働くことが決まった後、私はその学校に行って詳しい仕事の話を聞きました。
私の校種・教科は高校・家庭科です。
校長先生の話によると、育休中の家庭科の先生の代わりで働いてほしいということ。
常勤の家庭科の先生は1人、非常勤の先生は1人。
…ってことは常勤の先生は私だけ?
頭に「?」が浮かんだのですが、そのあとの「でも、教頭先生が家庭科の先生だから色々教えてもらえるよ」という校長先生の言葉ですっかり安心しきった私。
「教頭先生に教えてもらえるんだー、良かったー!」
そして、無事引っ越しをすませ、勤務初日の何日か前に開かれた学校での新任者向け説明会に参加。
私は教頭先生に「ご指導よろしくお願いいたします!」とご挨拶をしました。
その時の教頭先生の言葉。
「ごめんね~、私もうずっっと授業やってないの~、だから教えることができないの、ごめんね~」
え……………???
私、大学卒業したばかりの教員1年目だよ?
何、何、どうすればいいの?
頭の中はパニック、そのあと顔合わせした非常勤の先生もおばあちゃんで「先生が用意した通りにやるね~」という感じでまじで誰にも教科のことは頼れない!!!
教科以外の仕事、例えば校務分掌のことや部活のことは主任の先生がいるし、他の先生もいるから教えてもらえるけど、教科の事は誰にも何も聞くことができません。
育休中の先生には電話できたのですが、あんまり聞かないで~みたいなオーラを感じ…。
結果、教員1年目の授業は散々でした。
詳しくは書けませんが、とあることで保護者が学校にのり込んでくる事態となったことも。
今思えば私が世間知らずだったのかもしれませんが、最後は家庭科室に1人閉じこもる日々を送るという辛い日々になってしまいました。
生徒が優しかったのが救いでしたけどね。
常勤講師は教員1年目であっても初任者研修はないため、どこかで勉強する機会もないですし、同期の人と語り合う事もできません。
ひたすら孤独でした。
教員2年目から勤めた学校の自治体では常勤講師研修というものがありましたが、初任者研修と比べたら1日か2日で終わるすごくすごく簡単なもの。
それだけでは勉強にはなりません。
教員1年目の人が常勤講師をする場合は他に常勤の先生がいるかどうかがものすごく大切です。
国数社理英なら常勤1人の学校はないかもしれませんが、もし2人の場合、ペアの先生がとんでもない先生だったら…?
2人より、3人、4人というように常勤の先生が多いほうがいいかもしれません。
自分が話しやすい、困ったことがあったときに聞きやすい先生に出会える確率が高くなりますし、先生が多いほど色々な意見を聞くことができ、勉強になります。
または、他の先生がどんな人か(ちゃんと教科の事教えてくれる人か)リサーチしましょう。
これは面接で校長先生に聞くか、知り合いから聞くしかありませんが…。
校長先生や教頭先生といった管理職は数に入れない方がいいです、私の二の舞になります。
管理職の先生は教科の授業を担当していない(教頭先生は数時間担当する場合も)ですし、管理職は一般教員とは違う仕事をしているため、教科のことを色々と教えてもらうのはあまり期待できません。
私は教員2年目からは別の自治体の学校で常勤講師をしましたが、その学校は家庭科の常勤の先生が7人くらいの学校でしたので教員1年目と違って多くのことを勉強することができ、教員としての成長につながったと感じます。
まとめ
常勤講師として教員1年目の1歩を踏み出したいと考えている人。
常勤講師として働く方法は、講師登録をして学校からの電話を待つ・学校のHPや求人サイトで求人を見つける・大学の先生から話をもらうなどです。
常勤の先生が私だけ?にならないように、もし常勤講師の誘いの電話がきても、求人を見つけても、話がきても、常勤の先生が他に何人いるかや他の先生はどんな人か(ちゃんと教科の事教えてくれる?)は即決する前に聞いた方が良いです。
それが自分のためになります。
公立で正規教諭で採用された場合でも教員1年目で常勤1人のところに赴任する場合がありますが、非常勤の先生が初任者研修を担当するようになっているのでそのほうがまだ手厚いです。
(でも実際、初任者にとって非常勤の先生が初任者研修担当なのはキツイですが…私がそうでした。)
教員採用試験の対象年齢を59歳までとする自治体もあるなど、教員はいつから始めても遅くない職業です。
生徒の成長や教育に携わるのは大変な時もありますが、とてもやりがいがあり、楽しいです。
教員になりたい人はぜひチャレンジしてみてください!
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